日本の大気質常時監視データ提供企業の特徴
日本では大気汚染防止法第22条に基づき、都道府県及び政令市により全国で約1,800の測定局(一般環境大気測定局約1,400局、自動車排出ガス測定局約380局)が設置されています。これらの測定局の維持管理や、データ提供サービスを担う企業群は、環境コンサルタント、工場立地調査担当者にとって重要なパートナーとなっています。
環境計量証明事業の役割: 大気測定を継続的に行う事業所は、計量法に基づき環境計量証明事業として都道府県知事の登録が必要です。現在、日本環境測定分析協会(JEMCA)には約700社の会員企業が所属しており、環境測定分析業界の市場規模は環境産業全体の118兆円の一部を占めています。大気質モニタリング機器市場は2026年に59億米ドルに達すると予測されており、国内でも継続的な需要が見込まれます。
| サービス分類 | 主な対応企業例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 測定局維持管理 | グリーンブルー、中外テクノス | 常時監視テレメータシステム(EcoDas-32等)の構築・保守 |
| 分析機器メーカー | HORIBA、島津製作所 | 大気質モニター(AP-370等)、温室効果ガスアナライザー提供 |
| 環境測定分析 | 環境計測、日本環境分析センター | VOC、有害大気汚染物質の詳細分析 |
データ活用の実際: 環境アセスメント報告書作成では、対象地域の過去数年分の大気質データが必要となります。従来は各自治体の公開データを個別に収集する必要がありましたが、これらの企業は複数地点の連続測定データをAPI経由で提供するケースもあり、作業効率を大幅に向上させます。また、工場立地選定時には、PM2.5やVOC等の特定物質の濃度推移データが重要な判断材料となります。
50年以上の歴史を持つ企業も多く、国内の環境規制対応や最新の測定技術(TD-GC/MS等)に精通しており、単なるデータ提供にとどまらず、環境コンサルティングサービスも提供しています。