法人間決済自動化がもたらす経理業務の変革
日本企業の法人間取引では、銀行振込が主流であり、請求書発行・入金確認・消込作業など経理担当者の負担が大きい課題がありました。近年、クラウド型の決済自動化サービスの登場により、請求業務の80%削減を実現する企業が増えています。
2023年のインボイス制度開始、2024年の改正電子帳簿保存法の本格運用、そして2026年度末までの約束手形・小切手の全面電子化により、法人間決済のデジタル化が急速に進んでいます。
主要な自動化領域
請求書発行の自動化では、販売管理システムやCRMと連携し、請求書を自動作成・送付します。API連携により外部システムとシームレスにデータを同期し、手入力を排除できます。
入金消込の自動化は、銀行口座やバーチャル口座と連携し、入金情報を自動で照合・消込処理します。AI OCRにより請求書をデータ化し、99.9%の精度で処理するサービスも登場しています。
決済処理の自動化では、口座振替による自動引き落としや、インターネットバンキング連携によるワンクリック振込が可能です。クレジットカード決済を導入することで、取引先のキャッシュフロー改善にも貢献します。
法人決済の最新トレンド
マルチラテラルネッティングは、取引のある企業同士で支払いと受取を相殺し、差額のみを決済する仕組みです。振込作業とコストを大幅に削減できる可能性を秘めています。
トランザクションレンディングでは、日々の取引履歴をもとに即時審査を行う新しい融資形態が登場しています。アマゾン、楽天、GMOなどが既に提供を開始し、最短1日で審査完了します。
ステーブルコインの活用も注目されており、MUFG、オリックス銀行などが企業間取引での利用を見据えた実証実験を進めています。
API連携による統合経理システム
最新の決済自動化サービスは、Salesforce、kintone、マネーフォワード クラウド会計、freee会計などとAPI連携し、販売管理から会計処理までを一気通貫で自動化します。iPaaS(クラウド型システム連携プラットフォーム)を活用することで、異なるシステム間でもデータがリアルタイムで同期されます。
選定時のポイント
サービス選定では、自動化の範囲(請求書発行のみか、入金消込・催促まで対応するか)、API連携の柔軟性(既存システムと連携できるか)、決済手段の多様性(クレジットカード、口座振替、後払いなど)、法制度対応(インボイス制度、電子帳簿保存法)を確認することが重要です。
また、与信管理・未回収リスク対応の有無も重要な選定基準です。Paidのように未払い時も100%代金を保証するサービスを選べば、貸倒リスクをゼロにできます。