日本のBMS・BEMSインテグレーター市場
BMS(Building Management System)およびBEMS(Building and Energy Management System)は、ビル内の空調・照明・防災・防犯設備などを統合的に監視・制御するシステムです。日本では1980年代から中央監視装置として導入が始まり、2003年の省エネ法改正を契機にBEMSの普及が加速しました。
現在、国内には一般社団法人ビルディング・オートメーション協会(BA協会)を中心に約150社以上のBMS・BEMSインテグレーターが活動しており、大手総合電機メーカー系から独立系の専門企業まで多様な事業者が存在します。グローバル企業であるシーメンス、シュナイダーエレクトリック、ジョンソンコントロールズと、国内大手のアズビル、三菱電機、日立、東芝などが市場をリードしています。
2024年の国内BMS市場は約2,010億円規模と推計され、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)推進やカーボンニュートラル目標により今後も年率10%以上の成長が見込まれます。中小規模ビル向けにはクラウド型BEMSの導入も進み、従来は大規模施設に限定されていたシステムが広く普及する段階に入っています。
BMS導入により平均10%の省エネ効果が報告されており、電気料金削減とCO2排出量削減の両立が可能です。システム導入費用は60万円から1,000万円超まで建物規模により幅がありますが、多くの事例で8年未満での投資回収が実現しています。