日本のカーボンクレジット市場の構造
2023年10月に東京証券取引所でJ-クレジット市場が開設され、GX-ETS第2フェーズの始動を控え需要が急増しています。現在の在庫約500万tに対し、2027年以降は毎年3,000万t以上のJ-クレジット・JCMが必要になる可能性があります。
クレジット制度の分類
| 区分 | 制度名 | 運営 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| コンプライアンス | J-クレジット | 日本政府 | 国内法規制対応に利用可能 |
| コンプライアンス | JCM | 日本政府(二国間) | 途上国との共同削減 |
| ボランタリー | VCS | Verra | 世界最大の発行量 |
| ボランタリー | Gold Standard | Gold Standard Foundation | WWF設立。SDGs連動 |
| 国内ボランタリー | Jブルークレジット | JBE | ブルーカーボン特化 |
| 国内ボランタリー | フォレストック | フォレストック協会 | 国内森林保全特化 |
仲介事業者の役割
- クレジット調達
- 適切な制度・種別のクレジットを市場・相対取引で調達
- プロジェクト開発
- 自社の削減活動をクレジット化するための方法論選定・申請支援
- ポートフォリオ設計
- 除去系・回避系のバランス、制度リスクの分散
GX-ETS対応の急務
2026年度からのGX-ETS第2フェーズでは、排出量の多い企業に排出枠の購入が義務化されます。対応に使えるクレジットはJ-クレジットとJCMに限られるため、早期の調達戦略策定が重要です。