有機JAS認証を取得した食品メーカーとは
有機JAS(日本農林規格)認証は、農薬や化学肥料に頼らず生産された有機食品であることを国が認める制度です。農林水産省の登録を受けた認証機関による厳格な検査を経て、全国で約4,500の事業者が認証を取得しています。
認証事業者は生産行程管理者(農産物の栽培・加工食品の製造)、小分け業者(認証済み製品の再包装・流通)、輸入業者(同等性制度国からの輸入)の3つに分類されます。
有機JASマークのない農産物・加工食品に「有機」「オーガニック」の表示を付すことは法律で禁止されており、認証取得は有機食品の商業流通における必須要件となっています。
認証事業者の業種分布
有機農産物の生産者では、野菜(葉物・根菜類)、米、きのこ類の栽培農家が多く、有機加工食品では調味料(味噌・醤油・酢)、飲料(コーヒー・茶・ジュース)、豆腐・納豆などの大豆加工品が主要カテゴリです。
大手企業では、小川珈琲が有機レギュラーコーヒー市場で約80%のシェアを持ち、マルサンアイは業界初の有機豆乳を展開。イオンのプライベートブランド「トップバリュ」も多数の有機JAS認証商品を取り扱っています。
認証機関と地域分布
認証機関は全国に60以上あり、代表的な機関としてJONA(日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会)、有機農業認証協会、リーフアースなどがあります。各機関の料金体系やサービス範囲は異なり、海外認証(USDA Organic、EU Organic等)の同時取得に対応する機関も存在します。
地域別では、北海道299戸、東北・関東・九州地方に認証農家が多く、有機加工食品の製造業者は都市近郊に集中する傾向があります。
商談における活用ポイント
| 確認項目 | 重要性 |
|---|---|
| 認証区分と製造品目 | 仕入れニーズとの一致確認 |
| 認証番号と認証機関 | トレーサビリティ確保 |
| 所在地と物流条件 | 配送コスト・鮮度管理の検討 |
| 取扱規模 | 安定供給能力の評価 |
農林水産省の公開データベースには公表同意事業者のみが掲載されているため、実際の認証事業者数はさらに多い可能性があります。認証情報は令和7年7月時点で最新更新されており、新規認証・更新状況は各認証機関のウェブサイトで確認できます。