臨床データマネジメント(CDM)対応CROの選定基準
製薬企業の治験データマネジメント業務において、CRO選定は開発スピードと品質に直結します。従来のCRO検索では企業規模や総合力ばかりが強調されますが、実際にはCDM専門性、対応EDCシステムの種類、実績疾患領域での絞り込みが重要です。
日本のCRO業界概況:日本CRO協会加盟企業は49社で、うち大手4社(IQVIA、EPS、シミック、パレクセル)が業界を牽引しています。CDM対応では、EPSが約200名体制でDM専門性に定評があり、シミックはDCSI部門を東京・大阪・九州に展開。IQVIAは世界最大手としてClinical Data Repository(CDR)を活用したリアルタイムデータクリーニングとバーチャルトライアル対応が特徴です。
対応EDCシステムの重要性:Medidata Raveは業界トップシェアで国内申請実績が豊富。FOUNTAYN EDCはExcelベースのプログラミングレス構築で短期構築に向いています。国産ではメビックスのCapTool®が医学部との共同開発により20,000人以上のユーザ実績を持ちます。スウェーデン発のViedocはEDC&ePRO統合で治験負担軽減に強みがあります。
グローバル対応とeClinical:エイツーヘルスケアは伊藤忠グループの強みを活かし、DataRobotとのCRO初のAI解析サービス提携を実現。メディサイエンスプラニングはエムスリーグループとして医療従事者ネットワークを活用したワンストップサービスを提供。Linical(リニカル)は日本発グローバルCROとして欧州・タイ・台湾に展開しています。
業界トレンド2026:グローバルCRO市場は2024年855.4億米ドルから2032年には1,755.3億米ドルへ成長見込み(CAGR 9.6%)。日本では機械学習ベースのプラットフォーム、AI、革新的試験デザインの採用が加速しており、従来のモニタリング中心から、データ透明性・完全性を重視したCDM専門性がCRO選定の差別化要因となっています。