医薬品コールドチェーン物流の選定で見るべきポイント
医薬品の流通品質を左右するのは、倉庫の温度管理能力だけではありません。2018年12月に厚生労働省が発出したGDP(医薬品適正流通)ガイドラインは、製造所から医療機関までのサプライチェーン全段階で品質保証を求めています。物流パートナーの選定では、保管・輸送中の温度マッピング実績、逸脱時のリカバリー手順、ドライバー教育体制まで確認する必要があります。
日本市場では、バイオ医薬品・再生医療等製品の増加に伴い、-70℃以下の超低温輸送ニーズが急拡大しています。従来の2〜8℃保冷だけでなく、液体窒素輸送(-196℃)やドライアイスフリー技術への対応力が、事業者の差別化要因になりつつあります。
GDP認証には法的強制力はありませんが、グローバル製薬企業との取引ではWHO基準のGDP認証やIATA CEIV Pharma認証が事実上の必須条件です。国内物流事業者として初のGDP認証を取得した日本通運をはじめ、三菱倉庫のDP-Cool/DP-Greenサービス、ヤマトの超低温混載輸送技術など、各社が独自の強みで競争しています。