クリープ・疲労試験受託サービスとは
発電プラントのボイラ管・タービン翼、航空エンジン部材、化学プラント圧力容器など、高温環境で長時間応力を受ける材料の設計寿命を設定するには、クリープ破断試験や低サイクル疲労試験によるデータ取得が不可欠です。これらの試験は数百〜数千時間を要するため、自社試験設備では試験機が長期間占有され、開発スケジュールに支障をきたすケースが少なくありません。専門の受託試験機関は、数百台規模のクリープ試験機を保有し、複数条件の試験を並行実施できる体制を整えています。
日本国内には、神戸工業試験場(428台の単軸引張クリープ試験機を保有)、JFEテクノリサーチ(200台以上、400〜1200℃対応)、日鉄テクノロジー(最高1100℃)、コベルコ科研(約280台)など、鉄鋼・重工業グループ系列の大規模試験機関が存在します。これらの機関は、標準的な単軸試験に加え、ミニチュア試験片対応(稼働中プラントからのサンプリング評価)、内圧クリープ試験(円筒管評価)、クリープ疲労試験(一定負荷と繰返し負荷の複合)、多軸クリープ試験、不活性ガス雰囲気試験など、多様な試験条件に対応しています。試験データは、ラーソンミラーパラメータ(LMP)によるクリープ破断時間予測や、余寿命診断に活用されます。JIS Z 2271(金属材料のクリープ及びクリープ破断試験方法)をはじめとする各種規格に準拠し、ISO/IEC 17025認証を取得している機関も多く、国際的な信頼性を担保しています。