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医療技術・診断システム 2026年更新

デジタルパソロジー(病理画像デジタル化)ソリューション一覧

病理診断の遠隔化・AI診断導入に必要なホールスライドイメージング(WSI)スキャナー、画像管理システム、ビューアソフトウェアを提供する企業一覧。病院の病理部門長・検査部門管理者が、各ベンダーのスキャナー性能・AI連携・ストレージソリューションを横断比較できます。

収録データ項目

企業名
本社所在地
主要製品・サービス
スキャナー機種
画像フォーマット対応
AI診断連携
薬事承認状況
導入実績
サポート体制
価格帯

データプレビュー

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企業名本社所在地主要製品・サービススキャナー機種
浜松ホトニクス株式会社静岡県浜松市NanoZoomerシリーズNanoZoomer S360MD
フィリップス・ジャパン東京都港区IntelliSite Pathology Solution
Evident Scientific(旧オリンパス)東京都新宿区VS-M1スライドスキャナー
メドメイン株式会社東京都港区PidPort、ImagingCenter
パスイメージング株式会社日本WSI装置・デジタルスライドスキャナー

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デジタルパソロジーソリューション市場の現状

デジタルパソロジー(DP)は、ガラススライド標本全体をデジタル化したホールスライドイメージング(WSI)技術を中核とし、病理診断の遠隔化・効率化を実現します。日本のデジタルパソロジー市場規模は2024年に4,100万米ドルに達し、2033年までに1億2,810万米ドルへ成長すると予測されています(CAGR 12.83%)。

世界的にはホールスライドイメージング市場が2022年に7億2,155万米ドル、2028年には16億2,768万米ドルに達する見込みです(CAGR 12.4%)。しかし、日本は病理のデジタル化において世界から遅れをとっており、アジア諸国の中でも下位グループに位置しています。

デジタルパソロジー導入の背景と課題

日本では病理医不足が深刻化しており、常勤病理医が1名のみ、または不在の病院が多数存在します。デジタルパソロジーの導入により、病理医の移動時間・労力を削減し、遠隔地からの術中迅速診断が可能となります。

導入にはスライドスキャナー(WSIスキャナー)、データ管理システムビューアソフトウェアが必要です。スキャナーの価格帯は5万~30万米ドル(約550万~3,300万円)で、高額投資が日本の病理診断科にとって大きなハードルとなっています。

薬事承認と技術基準

2017年12月、フィリップス・ジャパンの「IntelliSite Pathology Solution」が国内初の薬事承認を取得しました(クラスⅡ:病理ホールスライド画像診断補助装置)。2018年8月にはクラスⅠ(病理ホールスライド画像保存表示装置)の届出も開始されました。

日本病理学会とベンダーグループは2014年にデジタルパソロジー技術基準検討会を発足し、共通画像フォーマット・ビューアソフトウェアの標準化を推進しています。異なるベンダー間のWSIスキャナーや表示ソフトウェアが混在する環境では、システムごとに独立したバリデーション試験が求められます。

AI・機械学習との連携

病理画像のデジタル化により、AI・機械学習技術を用いた自動診断支援が可能となります。組織・細胞のデジタル画像解析により、診断精度と効率が向上し、慢性疾患の早期発見や創薬研究への応用が期待されています。疾病診断用途は2025年~2030年に最も速い成長率を示すと予測されています。

主要ソリューション提供企業

日本国内では、浜松ホトニクス(NanoZoomerシリーズ)、フィリップス・ジャパン(IntelliSite)、Evident Scientific(VS-M1)、メドメイン(PidPort、ImagingCenter)、パスイメージングなどが主要プレイヤーです。

グローバル市場では、Leica BiosystemsRoche(VENTANA)Indica Labs(HALO AP Dx、FDA認可取得)、MMI(Molecular Machines & Industries)Inspirata(Dynamyx、マルチスキャナー対応で初のFDA認可)などが活躍しています。2025年にはEvidentがPramanaを買収してWSIソフトウェア機能を拡大し、Leica BiosystemsがIndica Labsと戦略的投資を発表するなど、業界再編が進んでいます。

日本デジタルパソロジー研究会には、医療機関だけでなく光学機器メーカーや通信・情報システムベンダーも参加し、業界全体でエコシステム構築を推進しています。

よくある質問

Q.デジタルパソロジーシステムの導入に必要な機器は?

主に3つの要素が必要です。①ガラススライド標本をスキャンする<strong>WSIスキャナー</strong>(価格帯:550万~3,300万円)、②デジタル画像を保管・管理する<strong>データ管理システム</strong>、③デジタル画像を閲覧する<strong>ビューアソフトウェア</strong>です。異なるベンダー製品を組み合わせる場合、システムごとにバリデーション試験が必要です。

Q.日本国内で薬事承認を取得しているシステムは?

2017年12月にフィリップス・ジャパンの「IntelliSite Pathology Solution」が国内初の薬事承認(クラスⅡ:病理ホールスライド画像診断補助装置)を取得しました。2018年8月以降、クラスⅠ(病理ホールスライド画像保存表示装置)の届出も複数社が行っています。導入時には各製品の薬事承認状況を確認することが重要です。

Q.AI診断支援との連携は可能ですか?

はい。デジタル画像化により、AI・機械学習を用いた組織・細胞の自動解析が可能です。Indica LabsのHALO AP Dx、InspiRataのDynamyxなど、FDA認可を取得したAI診断支援ソフトウェアも登場しています。日本国内でも、Evident ScientificやメドメインなどがAI技術を統合したソリューションを提供しています。

Q.遠隔病理診断の実現は可能ですか?

可能です。デジタルパソロジーの主な導入メリットの一つが遠隔診断です。常勤病理医がいない病院でも、WSIスキャナーでスライドをデジタル化し、ネットワーク経由で遠隔地の病理医に送信することで、術中迅速診断などが実現できます。日本デジタルパソロジー研究会も遠隔診断環境の構築を支援しています。