免震・制震デバイスメーカーの選定における製品特性の重要性
建築構造設計において免震・制震装置の選定は、建物の耐震性能を左右する重要な判断です。日本の免震市場では、積層ゴムアイソレータ(天然ゴム系NRB、鉛プラグ入りLRB、高減衰ゴム系HDR等)やオイルダンパー、制震ダンパーなど多様な製品が存在し、各メーカーが独自の技術特性を持っています。
阪神・淡路大震災(1995年)を契機に免震技術は量産化され、東北地方太平洋沖地震や熊本地震でも免震建物はほぼ無傷の実績を示しました。能登半島地震でも免震建物58件が被害ゼロと報告されており、その有効性は実証済みです。しかし、製品選定においては対応荷重範囲、減衰性能、コスト、施工性、大臣認定の有無など多面的な比較が必要です。
日本免震構造協会の会員リストでは概要しか把握できず、プロジェクト要件(建物用途、階数、荷重条件、予算等)に適合する製品を効率的に絞り込むことは困難です。本データでは、製品種別・技術特性・納入実績を横断比較することで、ゼネコン技術部門や構造設計事務所が最適なメーカー・製品候補を迅速に選定できます。
免震は高額(400万円~)ですが効果が大きく、制震は比較的安価(50万円~)で新築・既存建物双方に対応可能です。用途・予算・設計方針に応じた最適な選択を支援するため、技術仕様と実績の両面からメーカーを比較する視点が重要です。