EMC試験所を選ぶ際のポイント
EMC試験(電磁環境適合性試験)は、電気・電子機器が発する電磁波が周辺機器に影響を与えず、かつ外部からの電磁波にも耐性を持つことを確認する試験です。製品を国内外で販売するためには、VCCI、FCC、CEマーキングなど各国・地域の規格への適合が必須となります。
試験所を選定する際には、ISO/IEC 17025に基づく認定を取得しているかが重要な指標です。日本ではVLAC(電磁環境試験所認定センター)がEMC分野を主体とする試験所認定機関として機能しており、VLAC認定番号を持つ試験所は国際的にも信頼性の高い試験成績証明書を発行できます。また、JAB(日本適合性認定協会)やA2LA(米国試験所認定協会)などILAC-MRA加盟機関による認定も、グローバル展開を視野に入れる場合には重要です。
試験設備としては、10m法対応電波暗室や3m電波暗室、シールドルーム、パルスルームなどがあり、製品サイズや試験内容に応じて適切な設備を持つ試験所を選ぶ必要があります。UL Solutions Japanは国内5拠点で28基の電波暗室を持つ商用施設として国内最大規模を誇り、大型モビリティから小型IT機器まで幅広く対応しています。
対応規格も重要な選定基準です。民生機器向けのCISPR 22/32、産業機器向けのCISPR 11、車載機器向けのCISPR 25、医療機器向けのIEC 60601-1-2など、製品カテゴリに応じた規格への対応実績を確認しましょう。また、納期や費用、立会試験・委託試験などの試験形態、リモート対応の可否なども比較検討のポイントとなります。
VLAC認定試験所は2012年時点で約30社、全国には64施設以上のEMC試験所が存在するとされており、地域や対応規格、設備規模などから最適な試験所を選定することが可能です。