ESG評価機関・データプロバイダーの市場概況
ESG(環境・社会・ガバナンス)評価の市場には、世界で600社以上の評価機関・データプロバイダーが存在します。市場規模は2024年時点で約30億ドルと推定され、年率8〜18%で成長を続けています。
主要プレイヤーとしては、MSCI、Morningstar Sustainalytics、S&P Globalの「ビッグ3」に加え、ISS ESG、FTSE Russell、Bloomberg、CDPなどが挙げられます。近年はMSCIとMoody'sの戦略的提携(2024年)に代表されるように、業界再編が加速しています。
評価手法は機関ごとに大きく異なり、企業の同一データに対するスコアの相関が低いことが課題として指摘されています。MSCI・Sustainalyticsはリスク評価型、CDPは情報開示型、EcoVadisはサプライチェーン特化型と、それぞれ異なるアプローチを採用しています。
日本では金融庁が2022年に「ESG評価・データ提供機関に係る行動規範」を策定し、透明性・公平性の確保を推進。JPX(日本取引所グループ)もESG Knowledge Hubで主要評価機関の情報を公開しています。FTSE Russellは日本企業約1,400社を評価対象としています。
AIや自然言語処理を活用したRepRisk(200,000社以上カバー)やSensefolio(30,000社以上)など、テクノロジー駆動型のプロバイダーも台頭しており、カバレッジの拡大とデータ品質の向上が進んでいます。