東南アジアのフォワーダー市場構造と選定ポイント
ASEAN地域のフォワーディング市場規模は2025年時点で約316億米ドル、2031年には418億米ドルへ成長すると予測されています(CAGR 4.78%)。海上輸送が全輸送量の54.6%を占め、マラッカ海峡を中核とする海上回廊への依存度が高い点が特徴です。
市場は高度に分散しており、DHL・Kuehne+Nagel・DSVといったグローバルメジャーから、各国業界団体所属のローカルフォワーダーまで多層構造を形成しています。マレーシアFMFFは1,547社、シンガポールSLAは650社超、タイTIFFAは250社超の会員を抱え、ベトナム・インドネシア・フィリピンを加えると域内フォワーダー総数は推定3,500社規模です。
製造業がフォワーダーを選定する際の実務的ポイントとして、以下が重要です:
- 拠点カバレッジ:タイ+ベトナムの二拠点運用が増加しており、両国に自社拠点を持つフォワーダーが有利
- 危険品対応:化学品・半導体素材を扱う場合、DG(Dangerous Goods)ライセンス保有は必須条件
- FTZ倉庫:関税繰延べのためFree Trade Zone内倉庫の有無が総コストに直結
- クロスボーダー陸送:GMS(大メコン圏)経済回廊を活用した陸送ルートの実績
特にベトナムは中国からの製造移転を背景にCAGR 5.05%と域内最速の成長率を示しており、同国に強いフォワーダーの需要が急増しています。