ISO22716認証と化粧品OEM選定の実務的視点
ISO22716(化粧品GMP)は、化粧品の製造における品質管理・安全性確保の国際規格です。日本では日本化粧品工業連合会(粧工連)が2008年に自主基準として採用しましたが、法的義務ではないため、認証取得まで行うメーカーは業界全体の一部にとどまります。
D2Cブランドがこの認証を持つOEM先を選ぶ意義は主に3つあります。第一に、EUでは2011年からISO22716準拠が義務化されており、将来の海外展開時に工場変更なく対応できます。第二に、ASEAN諸国への輸出時にもGMP証明を求められるケースが増加しています。第三に、認証取得企業は原材料受入から出荷までの全工程でトレーサビリティが確立されており、品質事故リスクが構造的に低減されています。
認証の審査機関としては、JMAQA(日本能率協会)、ビューローベリタス、SGS、テュフズードなどがありますが、ISO22716はいわゆる「プライベート認証」であり、統一的な公開レジストリは存在しません。そのため、メーカー個社への確認が必要になるのが現状です。