グリーンビルディング認証取得支援市場の現状
日本のグリーンビルディング認証市場は着実に拡大しています。LEED認証は2024年5月時点で271件、CASBEE届出数は累計28,000件超に達しており、ESG投資の加速とともにコンサルティング需要が高まっています。特に外資系企業のテナント誘致を目指すデベロッパーや、GRESB評価向上を狙う不動産投資法人にとって、専門コンサルタントの活用は必須となっています。
認証取得支援コンサルの選定基準
認証取得には専門知識と実績が不可欠です。LEED AP(LEED認定プロフェッショナル)の在籍有無は重要な指標で、プロジェクトに参加することでボーナスポイント(1pt)が加算されます。また、BD+C(新築)、ID+C(インテリア)、O+M(既存建物運用)など、プロジェクトタイプごとの専門性も確認が必要です。
LEED認証には施工段階の評価項目が含まれるため、設計段階から認証取得を視野に入れたコンサルティングが求められます。一方、CASBEEは設計完了時に申請可能で、どのような建物でも認証取得できる柔軟性があります。
グローバルとローカルの使い分け
外資系テナントの誘致にはグローバル基準のLEED・WELLが有効で、国内投資家向けにはCASBEE・DBJ Green Building認証が選ばれる傾向があります。複数の認証を並行取得するケースも増えており、ワンストップで対応可能なコンサルティング会社の価値が高まっています。
- 認証機関認定の重要性
- SOMPOリスクマネジメントは損保業界初のCASBEE認証機関として一般財団法人建築環境・省エネルギー機構(IBECs)より認定されており、評価から認証まで社内完結が可能です。
- 国際ネットワークの価値
- Longevity Partnersはロンドンを拠点に世界45カ国以上での実績を持ち、グローバルスタンダードのノウハウを日本市場に提供しています。
コンサルティング費用の構造
費用は「審査手数料」と「申請代行手数料」に大別されます。認証種別やプロジェクト規模により変動しますが、フィージビリティスタディから現地検査、審査対応まで包括的なサポートが一般的です。WELL認証では室内環境測定が必須となり、専門測定チームを持つ企業の選定が効率化につながります。
| 認証種別 | 特徴 | 主な評価項目 |
|---|---|---|
| LEED | 世界で最も普及(約11万件) | エネルギー・水・立地・資源 |
| CASBEE | 日本基準、柔軟性が高い | 環境品質と環境負荷の総合評価 |
| WELL | 健康・ウェルネスに特化 | 空気・水・光・フィットネス・心 |
2025年4月以降、全建築物に省エネ基準適合が義務化され、環境認証へのニーズはさらに高まっています。経験豊富なコンサルタントの早期参画が、認証取得の成否を分ける時代になっています。