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Manufacturing & Supply Chain 2026年更新

RoHS・REACH分析試験所一覧

EU規制対象物質の精密分析を行うISO/IEC 17025認定試験所と環境分析機関のリスト。RoHS 10物質・REACH SVHC分析の依頼先選定、納期・認定範囲の比較に活用できます。

収録データ項目

試験所名
ISO17025認定範囲
分析可能物質
標準納期
所在地
認定番号
分析規格
SVHC対応物質数
問い合わせ先

データプレビュー

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試験所名ISO17025認定分析可能物質
ユーロフィン・プロダクト・テスティング株式会社JAB認定取得RoHS 10物質、ELV 4物質、REACH SVHC
SGSジャパン株式会社ISO/IEC 17025:2017認定
株式会社東海テクノRoHS 10項目認定取得RoHS全対象物質
株式会社産業分析センターJAB認定取得
内藤環境管理株式会社2007年認定取得

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RoHS・REACH規制対応における分析試験所の選定

EU市場への製品輸出において、RoHS指令(電気電子機器中の有害物質規制)とREACH規則(化学物質の登録・評価・認可・制限)への適合証明は必須要件です。2019年のRoHS改正により規制対象が10物質に拡大、REACHのSVHC(高懸念物質)は2025年11月時点で251物質に達しており、製造業の品質保証部門は適切な分析試験所の選定が重要な課題となっています。

ISO/IEC 17025認定を取得した試験所は、分析手法の技術的妥当性と品質管理体制が国際的に認められており、認定試験所が発行する試験報告書は欧州当局への提出資料として高い信頼性を持ちます。ただしRoHS指令自体はISO 17025認定を必須要件とはしていないため、分析目的(社内検証用か、顧客提出用か、EU当局向けか)に応じて試験所を使い分ける企業も存在します。

分析項目規制物質数主な分析手法標準納期
RoHS 重金属4元素Cd, Pb, Hg, Cr(VI)XRFスクリーニング + ICP3〜5営業日
RoHS 臭素系難燃剤PBB, PBDEGC-MS5〜7営業日
RoHS フタル酸エステル4物質(2019年追加)GC-MS, HPLC5〜7営業日
REACH SVHC251物質(2025年11月)GC-MS, LC-MS10〜15営業日

日本国内には公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)の認定を受けた化学試験所が271機関存在し(2013年統計)、そのうちRoHS/REACH分析に対応する試験所は推定で180機関程度と見られます。主要な認定試験所には、グローバル分析企業の日本法人(ユーロフィン、SGS、テュフラインランド等)と、国内専業の環境分析企業(東海テクノ、産業分析センター、内藤環境管理、島津テクノリサーチ等)が含まれます。

試験所選定の実務ポイント: 初回取引では認定範囲証明書の確認が必須です。「RoHS分析対応」を謳っていても、実際のJAB認定範囲は重金属のみで臭素系難燃剤は認定外、といったケースがあります。また海外認定機関(UKAS、A2LA等)の認定を持つ試験所もあり、グローバルサプライチェーンでの証明書受理可否を事前確認することが推奨されます。
分析精度と費用のトレードオフ
XRF(蛍光X線分析)によるスクリーニングは迅速かつ低コスト(1検体5,000円〜)ですが、閾値付近の材料では偽陽性・偽陰性のリスクがあります。ICP-MS等の精密分析(1検体15,000円〜)は確度が高い反面、納期とコストが増加します。リスクベースアプローチとして、スクリーニングで陽性となった材料のみ精密分析を行う2段階方式を採用する企業が多数です。
REACH SVHCの段階的対応
SVHC全251物質の網羅分析は1検体あたり20万円以上となるため、部材の用途・組成から対象物質を絞り込む「ターゲット分析」が実務的です。多くの試験所は業界別の推奨パッケージ(電子部品向け、樹脂成形品向け等)を提供しています。

環境省の統計によると、国内環境産業の市場規模は2023年時点で130兆円を超え、そのうち環境分析・測定分野も持続的な成長を示しています。RoHS/REACH規制の厳格化とサプライチェーンの透明性要求の高まりを背景に、分析試験所への需要は今後も拡大する見通しです。

よくある質問

Q.RoHS分析でISO/IEC 17025認定試験所を使う必要はありますか?

RoHS指令自体はISO/IEC 17025認定試験所での分析を義務付けていませんが、EN 62321に準拠した分析手法の使用を要求しています。認定試験所が発行する試験報告書は分析の技術的妥当性と品質管理体制が第三者認定されているため、顧客やEU当局への提出資料として高い信頼性を持ちます。社内検証用途であれば非認定試験所でも問題ありませんが、サプライチェーン上の証明書提出が必要な場合は認定試験所の利用が推奨されます。

Q.REACH SVHCは現在何物質あり、全物質の分析費用はどの程度ですか?

2025年11月時点でREACH SVHCは251物質です。全物質の網羅的分析は1検体あたり20万円以上となるため、実務では部材の用途・組成から対象物質を絞り込む「ターゲット分析」が一般的です。多くの試験所は業界別パッケージ(電子部品向け50物質セット:8万円程度、樹脂成形品向け30物質セット:5万円程度など)を提供しています。初回分析では広範囲をカバーし、2回目以降は検出物質周辺に絞り込むアプローチが費用対効果に優れています。

Q.XRFスクリーニングで「不検出」となれば精密分析は不要ですか?

XRF(蛍光X線分析)は非破壊・迅速・低コストですが、RoHS閾値付近の濃度域では測定誤差により偽陰性(実際は基準超過だが不検出と判定)のリスクがあります。特にCr(VI)はXRFでは全クロムとして測定されるため、六価クロムの有無は溶出試験による精密分析が必須です。リスクの高い部材(めっき品、顔料含有樹脂等)や顧客・当局への提出用データが必要な場合は、XRF陽性部材だけでなくグレーゾーン材料についてもICP-MSやGC-MS等の精密分析を実施することが推奨されます。

Q.海外試験所の分析報告書は日本国内でも有効ですか?

ISO/IEC 17025認定はILAC-MRA(国際試験所認定協力機構の相互承認)により国際的に通用するため、海外認定機関(UKAS、A2LA、DAkkS等)の認定を受けた試験所の報告書も技術的には有効です。ただし日本の顧客によっては「JAB認定試験所の報告書」を指定する場合があるため、提出先の要求仕様を事前確認してください。グローバルサプライチェーンで複数国の当局・顧客に同一報告書を提出する場合は、ILAC-MRA署名入り報告書を発行できる認定試験所を選定することで、再分析コストを削減できます。