IR支援・IRコンサルティング会社とは
IR支援・IRコンサルティング会社は、上場企業が投資家や株主との建設的な対話を実現するための専門支援を提供する企業です。日本のIR支援市場は500〜600億円規模と推計され、ESG対応やグローバルIRニーズの高まりを背景に成長を続けています。
主要プレイヤーは大きく3つに分類されます。証券会社系(野村IR、大和IRなど)は金融ネットワークを活かした機関投資家へのアプローチに強みがあり、独立系(アイ・アール ジャパンなど)は中立性と専門性を武器に時価総額上位企業の過半数を顧客に持ちます。印刷会社系(プロネクサスなど)はディスクロージャー書類作成で圧倒的なシェアを誇り、国内上場企業の約60%と取引実績があります。
近年のトレンドとして、統合報告書やサステナビリティレポート作成支援など非財務領域への広がりが顕著です。2024年現在、プライム市場企業の過半数が統合報告書を発行しており、この分野での専門支援ニーズが急拡大しています。また、アクティビスト対応やパーセプションスタディ、取締役会評価など、従来のIR活動を超えたガバナンス・SR(Shareholder Relations)領域への支援も増加傾向にあります。
IR部門にとって外部専門家を活用する価値は、証券会社経由の限られた選択肢を超えた比較検討と、資本市場の最新動向を踏まえた戦略立案にあります。特に決算説明資料のストーリー構築、機関投資家との対話準備、株主構成分析など、専門性が要求される領域では外部知見の活用が企業価値向上に直結します。