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日本 環境・リサイクル 2026年更新

リチウムイオン電池リサイクル事業者一覧

EV・産業用蓄電池から小型家電まで、使用済みリチウムイオン電池からニッケル・コバルト・リチウムを回収・再資源化する国内専門事業者の連絡先、処理能力、技術方式を網羅。2026年回収義務化に対応した委託先選定を効率化します。

収録データ項目

企業名
所在地
処理能力(トン/年)
対応電池種類
リサイクル方式
回収金属
工場拠点
設立年
認定・許可
親会社・グループ

データプレビュー

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企業名所在地処理能力(トン/年)対応電池種類
株式会社VOLTA静岡県富士市6,000トン(2024年時点)車載用・民生用LiB、ニッケル水素
住友金属鉱山株式会社愛媛県新居浜市・西条市10,000トン(2026年稼働予定)EV用・産業用LiB
松田産業株式会社東京都千代田区
DOWAエコシステム株式会社東京都千代田区
フォーアールエナジー株式会社神奈川県横浜市

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リチウムイオン電池リサイクル市場の構造転換

2026年4月、改正資源有効利用促進法の施行により、モバイルバッテリー・携帯電話を含む3品目が「指定再資源化製品」に追加され、メーカー・輸入事業者に回収・リサイクル義務が法制化されます。この制度変更は、従来の自主回収中心だった日本のLiBリサイクル市場を、欧州電池規則に準じた強制EPR(拡大生産者責任)体制へと移行させる画期的な転換点です。

市場規模は2023年時点で約650億円とされますが、日本総研の試算では2030年に1,200億円、2050年には2兆円超へと拡大する見通しです。EVの普及加速と電池寿命到来が重なる2030年代には、年間数万トン規模の使用済み車載用電池が発生すると予測され、委託先選定は環境対応部門にとって喫緊の経営課題となっています。

技術的差別化ポイント

国内リサイクル事業者は大きく3つの技術アプローチに分かれます。湿式製錬では、JX金属や住友金属鉱山が硫酸浸出・溶媒抽出によりバッテリーグレードのニッケル・コバルト塩を回収し、関東電化工業との協業で世界初の水平リサイクル技術を確立しています。乾式・湿式ハイブリッドでは、三菱マテリアルが銅製錬インフラを活用し、2025年稼働予定の福島いわき市パイロットプラントで電池グレード炭酸リチウムの製造を目指します。

最もユニークなのがセメントプロセス活用型で、太平洋セメントと松田産業が共同開発した100%リサイクルシステムは、焙焼処理で発生するフッ化水素ガスをセメント製造工程で無害化し、残渣までセメント原燃料化することで二次廃棄物ゼロを実現します。DOWAエコシステムは東日本(秋田)・西日本(岡山)の2拠点で700~900℃熱処理後にブラックマスを回収する独自プロセスを展開し、自動車再資源化協力機構(JARP)のLiB共同回収システムに当初から参画しています。

リユース・リサイクルの境界

日産と住友商事の合弁会社フォーアールエナジーは、リサイクルではなくリユースに特化した異色のモデルを展開します。EV車載電池を48モジュールに分解して個別分析し、残存容量60~80%のものは蓄電システムとして再製品化—セブン-イレブン店舗やJR東日本踏切での稼働実績があり、福島県浪江町の工場では回収電池を電力系統向け需給調整に活用する「EVバッテリー・ステーション浪江」を運営しています。テスラやBYDが採用する即座の分解・鉱物回収とは対照的に、バッテリーの使用価値を最大化する循環型モデルです。

グローバルサプライチェーンとの競合

日本勢の最大の課題は原料確保です。中国・韓国がブラックマス製造から製錬まで垂直統合で事業化を進める中、国内ではエンビプロ・ホールディングス(VOLTA)が2030年までに14,000トン/年の処理能力達成を掲げ、茨城工場で5,000トン規模の増強を進めますが、住友金属鉱山が警戒するのは「廃LiBの海外流出」です。国内に残る使用済み電池が減少すれば収益化は困難となるため、2026年法施行後の回収スキーム設計が業界全体の命運を分けます。

三井物産はVOLTAおよびシンガポール企業Miracle Eternalと合弁で「J-Cycle」を設立し、茨城県ひたちなか市で2024年から稼働を開始。パナソニック エナジーは住友金属鉱山と正極材原料リサイクルで提携し、サーキュラーエコノミー構築を加速させています。NEDO(グリーンイノベーション基金)採択プロジェクトでは、JX金属・住友金属鉱山がクローズドループ実証に取り組んでおり、「電池to電池」の資源循環がいつ実用化されるかが次の焦点です。

よくある質問

Q.2026年4月の法改正で何が変わるのか?

改正資源有効利用促進法により、モバイルバッテリー1000台以上、スマートフォン1万台以上、加熱式たばこ30万台以上を生産・輸入販売する事業者に回収・リサイクルが義務化されます。従わない場合は勧告・罰金の対象となり、従来の自主回収から強制EPR体制へ移行します。

Q.湿式製錬とセメントプロセスの違いは?

湿式製錬は硫酸浸出・溶媒抽出によりバッテリーグレードの高純度金属塩を回収し、新品電池材料として直接再利用できます。一方セメントプロセスは焙焼処理でブラックマスを回収し、排ガスや残渣をセメント原燃料化することで二次廃棄物を一切出さない100%リサイクルを実現しますが、金属純度は製錬工程への中間原料レベルとなります。

Q.このデータセットの情報鮮度は?

リクエスト時にAIが最新のWeb情報をクロールして各事業者の処理能力・拠点・技術情報を収集します。ただし企業公開情報や報道ベースのため、最新の設備投資計画や認定状況は各社に直接確認することを推奨します。

Q.リユースとリサイクルはどちらを選ぶべきか?

残存容量60~80%のEV電池であれば、フォーアールエナジーのようなリユース事業者に委託することで蓄電システムとして5~10年の追加利用が可能です。容量劣化が著しい電池や小型民生用電池は、湿式製錬やセメントプロセスでの資源回収が適しています。ライフサイクル全体のCO2排出を考慮し、リユース優先・リサイクル補完の階層設計が推奨されます。