PMI(経営統合)コンサルティング市場の現状
2024年の日本企業M&A件数は4,700件と過去最多を更新し、金額も19.6兆円と過去2番目の高水準となりました。しかし、M&A実行企業のうち約7割が期待通りのシナジー効果を得られていないという現実があります。PMI(Post Merger Integration:合併後統合)の専門支援が求められる背景には、経営統合・業務統合・意識統合という3段階のプロセスを適切に進める高度な専門性が必要とされるためです。
特に成約後100日間の「PMI初期フェーズ」が統合成否の鍵を握るとされ、この期間に戦略立案、組織体制構築、業務プロセス統合、人事制度整合、システム統合、企業文化融合を同時並行で進める必要があります。BIG4系FAS(KPMG、PwC、デロイト、EY)、戦略系(BCG、マッキンゼー、ベイン)、総合系(アビーム、ベイカレント)、独立系専門ファーム(日本PMIコンサルティング、フロンティアマネジメント)など、各社が異なる強みを持ってPMI支援市場で競合しています。
支援タイプの違い: 大手監査法人系FASは財務・会計・税務の専門性とグローバルネットワークが強み。戦略系は経営統合戦略の立案とトップマネジメント支援に特化。総合系はIT実装まで含めた一貫支援。独立系は中堅中小企業や特定業界に特化した伴走型支援を提供します。
クロスボーダーM&Aの増加により、海外子会社のマネジメント経験不足や文化的相違への対応力が求められており、グローバル対応力を持つファームへのニーズが高まっています。また、経済産業省は2024年3月にPMI実践ツールと活用ガイドブックを公表し、中小企業のPMI促進を後押ししています。