プライバシーマーク取得がIT業界の標準要件に
情報サービス・調査業におけるプライバシーマーク取得企業は7,000社を超え、全業種の中で最も高い取得率を示しています。システム開発やSIビジネスでは、大企業の調達部門が委託先選定時に「Pマーク取得」を必須条件とするケースが増加しており、官公庁入札においてもISMS(ISO27001)と並んで参加資格要件として明記されることが一般的となりました。
人事システム、給与計算システム、CRM、マーケティングオートメーションなど、個人情報を大量に扱うシステム開発では、委託元企業が自社のコンプライアンス体制を担保するため、開発ベンダーのPマーク取得状況を契約前に必ず確認します。客先常駐型の開発体制においても、常駐先企業のセキュリティポリシーに準拠するため、ベンダー側の認証取得が事実上の参入障壁となっています。
JIS Q 15001に準拠した個人情報保護マネジメントシステムの構築は、単なる書類整備ではなく、従業員教育、アクセス制御、インシデント対応体制など、実運用レベルでの体制構築を要求します。大手SIerの多くは2000年代前半から取得を開始し、現在では中堅・中小のシステム開発会社にまで裾野が広がっています。JISA(情報サービス産業協会)による審査だけで354社、全審査機関合計では数千社規模のIT企業が認証を維持しており、この認証の有無が受注機会に直結する構造が定着しています。
調達部門が委託先候補をリストアップする際、プライバシーマーク登録番号の確認は最初のスクリーニング項目です。JIPDECの付与事業者検索では業種フィルタリングが限定的であり、IT業界に特化した一覧は存在しないため、調達担当者は個別に企業サイトを確認するか、RFI(情報提供依頼)で登録番号の提出を求める必要があります。本データセットは、そうした非効率なプロセスを解消し、コンプライアンス要件を満たすベンダー候補の迅速な抽出を可能にします。