放射線遮蔽工事とは
放射線遮蔽工事とは、医療施設のCT室・リニアック室・X線撮影室などで発生する放射線が室外に漏洩しないよう、鉛板・コンクリート・鉄板などの遮蔽材を用いて防護する専門工事です。医療法施行規則により管理区域境界での線量限度が定められており、法令遵守のために必須の工事となっています。
一般的な建設会社では対応が困難な高度な専門性を要する工事で、遮蔽計算・設計・施工・漏洩線量測定まで一貫して行える専門業者が求められます。特に放射線治療室(リニアック室)では厚さ1500mm程度のコンクリートと400~500mm程度の鉄板が必要となるなど、大規模な工事となるケースも少なくありません。
主な施工対象施設
- 総合病院・大学病院の放射線科
- がん治療専門病院の放射線治療室
- クリニック・診療所のX線撮影室
- 動物病院のレントゲン室
- 非破壊検査施設
工事の流れ
専門業者による遮蔽計算で必要な鉛当量を算出し、建築基準法・医療法に準拠した設計図を作成。施工後は漏洩線量測定を実施し、保健所等への届出書類作成まで対応します。近年は環境配慮から無鉛ボード等の新素材も開発されており、リニューアル工事でも既存建物への負担を抑えた施工が可能になっています。