RF・マイクロ波測定器レンタル市場の現状
5G商用化とBeyond 5G/6G研究開発の加速により、RF・マイクロ波測定器の需要は急拡大している。Keysight、アンリツ、Rohde & Schwarzなど主要メーカーの最新スペクトラムアナライザやネットワークアナライザは購入すると数百万円から数千万円に達するため、短期プロジェクトではレンタルが合理的な選択肢となる。日本国内の計測器レンタル市場は年間6,700億円規模(日本電気計測器工業会調べ)で、そのうちRF・マイクロ波関連機器は次世代通信と自動車分野での成長が著しい。
主要レンタル事業者は、オリックス・レンテック(業界最大手、1976年設立)、横河レンタ・リース(メーカー系技術力が強み)、SMFLレンタル(三井住友FG系)、レックス(2,000機種27,000台保有)などで、いずれも標準校正からISO17025校正まで対応可能。周波数帯域はDC~67GHzまでカバーし、ミリ波帯(28GHz/39GHz)の5G測定にも対応している。レンタル期間は1ヶ月単位が基本で、長期利用時の割引制度も整備されている。
注目すべきは、単なる機器貸出にとどまらず、測定環境全体をワンストップで提供する「ソリューション型レンタル」への進化である。SMFLレンタルなどは最新技術潮流に合わせた計測環境構築支援を行い、オリックス・レンテックは試験環境レンタルサービスで開発・評価の機動性向上を支援する。ハードウェアエンジニアにとって、測定器選定から校正、技術サポートまで包括的に頼れるレンタル事業者の存在は、開発スピードと品質の両立に不可欠な要素となっている。