高性能断熱材メーカーの選定基準と市場動向
2025年度から全ての新築住宅に省エネルギー基準の適合が義務化されたことで、断熱材の性能要求は厳格化しています。日本の住宅用断熱材市場は2023年度で約1,878億円(数量ベース34万6,000t)に達し、省エネ基準強化と長期優良住宅認定基準の引き上げにより、高性能断熱材への移行が加速しています。
設計事務所やゼネコンの資材調達担当者にとって重要なのは、熱伝導率の正確なデータと防火性能の確認です。熱貫流率計算には製品ごとの熱伝導率(λ値)が不可欠で、特に0.030 W/(m·K)以下の超高性能品は、限られた壁厚で高い断熱等級を実現できます。
| 断熱材タイプ | 代表的熱伝導率 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 硬質ウレタンフォーム | 0.018~0.024 | 外張断熱・屋根 |
| フェノールフォーム | 0.019~0.020 | 外張断熱・基礎 |
| 高性能グラスウール | 0.032~0.038 | 充填断熱・天井 |
| ロックウール | 0.038~0.040 | 耐火区画・壁 |
| 押出法ポリスチレンフォーム | 0.022~0.028 | 基礎・床 |
市場シェアでは、グラスウールが住宅用断熱材の過半数を占め、旭ファイバーグラスの「アクリアα」は世界最高水準の0.032 W/(m·K)を実現しています。一方、硬質ウレタンフォームではアキレスの「ジーワンボード」が業界最高の0.018 W/(m·K)を記録し、薄肉でも高断熱を求める案件で採用が増加しています。
省エネ大賞受賞製品や環境認証取得製品は、公共建築や大規模案件での指定仕様として優位性があります。製品選定時は、熱伝導率だけでなく、防火認定番号・JIS規格適合・施工性・長期性能保証の確認が不可欠です。
この一覧では、202社以上の断熱材メーカーから、熱伝導率0.040 W/(m·K)以下の高性能製品を扱うメーカーを抽出しています。各社の技術資料・CADデータ・熱貫流率計算書のダウンロード先も含まれ、設計段階での比較検討を効率化します。